25年間、私は羽毛布団という一つのものだけを見続けてきました。
この仕事を始めた頃は、人生のほとんどを羽毛布団と過ごすことになるとは、思ってもいませんでした。
それでも今振り返ると、この仕事を選んで本当に良かったと思っています。
工場へ行くたびに、思っていました。
「これだけ素晴らしいものを作っているのに、なぜこんなに伝わらないんだろう」
その違和感が、表参道布団店を始めるきっかけでした。
私が目指したのは、若い世代にも「本当に良い羽毛布団」を選んでもらえるブランドです。価格だけではなく、品質も、デザインも、納得して選べること。そういうブランドを、どうしてもつくりたいと思いました。
羽毛布団には、たくさんの種類があります。価格も、品質も、さまざまです。でも、お客様の立場に立つと、「なぜこの価格なのか」「何が違うのか」が、とても分かりづらい。ずっと、そう感じていました。
それでも、職人たちが素晴らしい羽毛布団をつくっていることは、ずっと確信していました。
なにより、私自身が使っていた一枚が、その証でした。
どんな高級ホテルで眠るよりも、心地よい眠りでした。
良い羽毛布団は、睡眠を大きく変えてくれる。今でも、そう思っています。
私が感動した、この日本の羽毛布団づくりを、どうしても多くの方に知ってほしい。
あれから、14年が経ちました。
今でも工場へ足を運び、職人と話をし、羽毛に触れています。最近は、原毛を見にヨーロッパへ行く機会も増えました。
世界には、素晴らしい文化があります。それでも最後に戻ってくるのは、日本の羽毛布団づくりです。
このJOURNALでは、商品の説明だけでは伝えきれないことを、書いていこうと思います。
羽毛のこと。職人のこと。日本のものづくりのこと。
そして、25年間この仕事を続けてきて思うことを。
少しずつ、皆さまにお届けできればと思います。
Founder
古賀 貴之
