CONCEPT  NEWS  STORE  CCD  CONTACT  ABOUT  MEDIA  My page  
       
Oct 30, 2015 Feb 27, 2024

羽毛布団の4つのダウン率表示について解説

羽毛布団を選ぶときは、ダウン率を確かめることが大切です。この値を無視すると、羽毛布団の良さを感じにくい製品を購入することになるかもしれません。ここでは、羽毛布団におけるダウン率の概要を解説するとともにこの値が品質に与える影響などを紹介しています。

以下の情報を参考にすれば、目的に合っている羽毛布団を選びやすくなるはずです。羽毛布団をお探しの方は、参考にしてください。

羽毛布団のダウン率とは

羽毛布団に含まれるダウンの割合を表します。羽毛布団の詰め物は、ダウン(ダウンボール)とフェザーにわかれます。

ダウンは水鳥の胸部に生えている毛、フェザーは水鳥の翼または腹部(スモールフェザー)に生えている羽根です。ダウンには、羽根の中央にある羽軸がありません。タンポポの綿毛のような形状をしています。

フェザーは、誰もがイメージする羽根です。ふんわりと広がるダウンは、フェザーよりも多くの空気を含みます(寒いと広がり空気を含む、暑いと縮み空気を逃す特性もあります)。

したがって、ダウン率の高い羽毛布団は、軽くて保温性が高くフィットしやすいといえます(=品質が良い)。

ダウン率はどのくらいのものが良いのか

ここからは、ダウン率による品質の違いを解説します。

ダウン率50%以上

羽毛布団と羽根布団の境界線付近(50%未満は羽根布団)に位置するダウン率です。確かに羽毛布団ですが、羽毛布団らしさ(軽量性・保温性・フィット性)は感じにくいかもしれません。

一方で、価格は抑えられている傾向があります。考え方によっては、羽根布団に近い羽毛布団といえるでしょう。羽根布団の特徴は通気性が良いことです。保温性・軽量性はそれほど優れていません。

羽毛布団の素晴らしさを体感したい方に、積極的におすすめできるダウン率ではありません。

ダウン率80%以上

軽さやフィット性、つまり羽毛布団の良さを感じられるダウン率です。これ以下になると、重さを感じる恐れがあります。お手ごろ価格に抑えた製品が多い点も魅力です。品質と価格のバランスが良いダウン率といえるかもしれません。

ちなみに、この割合は日本羽毛製品協同組合が発行しているゴールドラベル(品質推奨ラベル)でエクセルゴールドラベルの基準(ダウンの混率)です。ゴールドラベルの基準は次の通りです。[1]

ラベル ダウンの混率 ダウンパワー 清浄度 酸素計数
プレミアムゴールド 93%以上 440dp以上 1,000mm以上 4.8mg以下
ロイヤルゴールド 90%以上 400dp以上 1,000mm以上 4.8mg以下
エクセルゴールド 80%以上 350dp以上 500mm以上 4.8mg以下
ニューゴールド 50%以上 300dp以上 500mm以上 4.8mg以下
シルバーラベル 50%以上 250dp以上 500mm以上 4.8mg以下
ブロンズラベル 50%以上 200dp以上 500mm以上 4.8mg以下

ただし、ダウン率90%以上の製品のような調湿効果は感じにくいかもしれません。手ごろな価格で、羽毛布団の良さを感じてみたい方におすすめです。

ダウン率90%以上

軽量性・保温性・フィット性に優れるダウン率です。暖かさと蒸れにくさを両立している点も見逃せません。また、フェザーを10%未満しか含まないため、布団の肌触りもよくなります。羽毛布団の良さをしっかりと感じられるダウン率といえるでしょう。

日本羽毛製品協同組合が発行しているゴールドラベルでは、ロイヤルゴールドラベルの基準になります。多くの専門店がお客様に安心して勧められるラインといえるかもしれません。品質の良さを感じられる羽毛布団をお探しの方に向いています。

ダウン率93%以上

日本羽毛製品協同組合が発行しているゴールドラベルで、最上位クラスに位置するプレミアムゴールドラベルの基準です。当然ながら、軽量性・保温性・フィット性・調湿性などに優れます。

ダウン率90%以上との主な違いは、充填されているダウンの量といえるでしょう。ダウンは非常に軽いため、わずか3%の差でも充填量には大きな違いが生じます。

また、後述する許容誤差との関係で、品質が安定しやすい点もポイントです。ラグジュアリー感のある寝心地を期待できます。羽毛布団の品質にこだわりたい方におすすめです。

 

高級布団をお探しの方は以下をご覧ください。
関連記事:高級布団一覧

ダウン率は90%以上がおすすめ

ダウン率は羽毛布団の品質を評価する目安になります。何%以上の製品を選べばよいのでしょうか。

一般的には、90%以上の羽毛布団が勧められています。羽毛布団の良さである軽量性・保温性・調湿性・フィット感などを感じやすいからです。ただし、製品はやや割高になる傾向があります。予算が合わない場合はダウン率を落としても良いでしょう。

80%以上であれば、羽毛布団の良さは感じられます。品質にこだわりたい方には、93%以上の製品がおすすめです。誤差があっても羽毛布団の良さをしっかりと感じられます。以上を参考に、製品選びを進めてみてはいかがでしょうか。

ダウン率には許容範囲がある

ダウン率を評価するときは許容誤差(許容範囲)に注意が必要です。許容誤差は、表記するダウン率と実際のダウン率を比較したときに誤差が認められる範囲といえるでしょう。家庭用品品質表示法では上下5%の誤差が認められています。したがって、表記通りのダウン率とは限りません。

具体的な割合は、メーカーの製造技術や製品ポリシーで異なります。表記にできるだけ近づけようとするメーカーもあれば、下限に合わせようとするメーカーもあるといわれています。信頼できるメーカーの製品を選ぶことが大切です。

あるいは、日本羽毛製品協同組合が発行しているゴールドラベルを参考にしても良いでしょう。許容誤差を厳しく設定しているため、品質が安定しやすくなります。例えば、プレミアムゴールドラベル(最上位)で認められる許容誤差は、下限が-1%、上限が+3%です。

ダウン率以外に確認しておきたい項目

羽毛布団の品質はダウン率だけで決まりません。ここでは、確認しておきたいその他のポイントを解説します。

ダウンパワー

羽毛布団に充填された状態における羽毛1gあたりの体積です。羽毛の膨らむ力と言い換えられます。品質表示などでは300dpのように表されます。ちなみに、300dpは羽毛1gあたりの体積が300mlです。

ダウンパワーが高い羽毛は、多くの空気を取り込めるため軽くて暖かいといえます。基本的には、保温性を示す指標と考えればよいでしょう。一般的には、400dp以上(ダックは360dp以上)のものが高品質といわれています。

関連記事:高品質な羽毛布団選びに欠かせないダウンパワーとは?

 

側生地の素材と通気性

側生地は、羽毛布団の外側を覆う生地です。羽毛布団を選ぶときは、側生地の品質も確かめておかなければなりません。羽毛の品質が良くても側生地の品質が悪いと、寝心地が悪くなってしまうからです。評価のポイントは、側生地の素材と通気性といえるでしょう。

側生地は主に、ポリエステル・綿・絹で作られています。一般的に、側生地に適していると考えられているのは綿です。丈夫で通気性が良いため羽毛布団に適しています。特に、80番手以上(番手は糸の太さを表します。数字が大きくなるほど糸は細くなります)のものは、肌触り・通気性とも優れているためおすすめです。

反対に、ポリエステルは通気性が悪いためおすすめできません。絹は素晴らしい素材ですが、扱いが非常にデリケートです。

関連記事:羽毛布団は側生地にも注目!素材の種類や選び方をチェック

 

羽毛の洗浄度

洗浄度は、羽毛をどれだけ洗ったかを表す指標です。当然ですが、採取したばかりの羽毛には泥や埃などの汚れが付着しています。製品化の前に汚れを洗い落とさなければなりません。

洗浄度は500mmのように表されます。この場合、羽毛を洗った水で500mm先まで見えることを意味します。つまり、きれいに洗うほど洗浄度の値は大きくなるのです。

洗浄度が高くなると、清潔さがアップしてにおいも少なくなります。洗浄度の一般的な基準は500mm以上です。汚れやにおいが気になる方は1,000mm以上のものを選ぶとよいでしょう。

 

高級布団をお探しの方は以下をご覧ください。
関連記事:高級布団一覧

表参道布団店のグースは最低保障表記の93%で統一しています

高品質な羽毛布団をお探しの方は、表参道布団店の製品を候補に加えてみてはいかがでしょうか。表参道布団店が扱う羽毛布団(グース)のダウン率表記は93%です。日本羽毛協会の推奨に従い最低保証表記をしています。

したがって、最低ラインが93%となります。許容誤差を活用して、ダウン率88%のものを93%と表示することはありません。実際の試験で確かめたダウン率は96%前後です。[2]最低保証表記をしているため、この場合も表記は93%になります。品質にこだわりたい方でも、安心してご購入いただけます。

まとめ

羽毛布団に含まれるダウンの割合をダウン率といいます。ダウン率により羽毛布団の品質は異なります。羽毛布団の良さをしっかりと体感できるのは90%以上の製品です。

ただし、許容誤差により実際のダウン率は±5%前後する恐れがあります。高品質な羽毛布団を購入したい方や高価な羽毛布団を購入する方は、専門店の信頼性を確かめることが大切です。

表参道布団店では、日本羽毛協会の推奨通り最低保障表記93%で統一した商品を販売しております。プレミアム RDS Downは、RDSの厳しい認証試験をクリアした動物福祉の観点からもクリーンなダウンを使用しています。ダウンパワー 450㎤/g、生地は綿100%で最高級超長綿グランリシューを使用。軽くて吸収性に優れ、やさしい肌触りの羽毛布団を、ぜひお試しください。

国内最高品質に加え洗練されたデザインで室内インテリアとも調和する羽毛布団を探している方は、ぜひ「表参道布団店の商品」をご覧ください。

プレミアム RDS Down 冬用本掛け/マザーグース

 

高品質な国産高級羽毛布団なら「表参道布団店。」

 

[1]出典:日本羽毛製品協同組合「羽毛ふとんの品質推奨ラベル「ゴールドラベル」
[2]表参道布団店「試験成績証明書」

最新の記事をチェック

この記事を共有しよう。

facebook twitter LINE

監修者

監修者の写真

古賀 貴之

株式会社表参道布団店 代表取締役社長

《略歴》

1978年埼玉県出身。 2001年に寝具会社入社。営業部門でトップセールスマンとして3年間勤務後、2004年大手寝具会社の販売代理店を設立。

2013年若い世代を対象とした透明性の高い布団作りを目指し「表参道布団店。」を設立。「クリーンでサステナブル」をコンセプトに安全で高品質な布団つくりを行う。

《メディア出演実績》

『Casa BRUTUS』に「表参道布団店。」の特集が掲載