羽毛布団を選ぶ際に欠かせないダウンパワーとは?
「羽毛布団のダウンパワーとは?」
「ゴールドラベルとは?」
「羽毛布団の質を見極める基準が知りたい」
羽毛布団にはダウンパワーと呼ばれる指標があるのをご存知でしょうか。
本記事では、そのダウンパワーの概要や算出方法、それ以外に羽毛布団の質を測る基準について解説しています。
睡眠の質を高めたい方、室内インテリアとしても映える布団をお求めの方は、ぜひ最後までご覧ください。
羽毛布団のダウンパワーとは
羽毛布団におけるダウンパワーとは、羽毛の膨らみ加減のことを指します。
ここからはさらに、以下の2つの観点からダウンパワーの理解を深めていきましょう。
- ダウンパワーが高い場合のメリット
- ダウンパワーの算出方法
それぞれご確認ください。
ダウンパワーが高い場合のメリット
ダウンパワーが高いということは、羽毛の中により多くの空気を蓄えられることを指します。
ところで、冬の寒い日、厚手の服を一枚着るよりも重ね着をした方が防寒として優れていることを知っているでしょうか。
これは、服と服の間に空気の層ができることから起こります。
ダウンパワーの考え方も同じです。
羽毛布団のダウンパワーが高いと、中に空気の層がそれだけ多くできるということになり、すなわち布団の暖かさに直結します。
当然柔らかさにも影響するため、羽毛布団を選ぶ際のひとつの基準にすると良いですね。
ダウンパワーの算出方法
次に、ダウンパワーの算出方法を見ていきます。
ダウンパワーの数値は、羽毛に対して布団内と同程度の圧力をかけたとした際の、羽毛1gあたりの体積(cm3/g)です。
測定はJIS L-1903のかさ高性試験方法に基づいて実施されます。
専用の測定装置の中に羽毛を入れ、布団内の羽毛にある程度の圧力をかけて装置のスケールを読み取ります。
そのときのスケールに刻まれたメモリが羽毛1gあたりの体積を表すダウンパワー(cm3/g)ということになります。
高級布団をお探しの方は以下をご覧ください。
関連記事:高級布団一覧
ゴールドラベルとは
羽毛布団の質はさまざまな要因から決まりますが、それを一元化して示したものが「ラベル」です。
つまり、このラベルを見ることで羽毛布団のランク(質)がわかるようになっています。
なかでもゴールドラベルは、業界団体である日本羽毛製品協同組合(日羽協)が発行しているラベルで、優良な羽毛と側生地を使用して適切に仕上げられた製品であることが保証されます。
ゴールドラベルの羽毛布団は、ダウンパワー、ダウン率、洗浄度の3つが高い品質にあることがわかります。
また、国産の羽毛布団にのみ発行される点も特徴のひとつです。
関連記事:羽毛布団のランクはラベルで見分けられる?ラベルごとの品質を解説
羽毛布団のダウンパワーの目安
ここからは、羽毛布団のダウンパワーの目安を、先述のゴールドラベルに基づいて解説していきます。
ゴールドラベルにも4つのグレードが存在し、それぞれ基準となるダウンパワーが違います。
以下、ゴールドラベルをグレードの高い順に並べました。
- プレミアムゴールドラベル:ダウンパワー440dp 以上
- ロイヤルゴールドラベル:ダウンパワー400dp 以上
- エクセルゴールドラベル:ダウンパワー350dp 以上
- ニューゴールドラベル:ダウンパワー300dp 以上
最高級のプレミアムゴールドラベルであればダウンパワーは440dp以上ですが、ゴールドラベルであるだけで高品質は保証されています。
羽毛布団を選ぶ際は、ダウンパワーが300dpを超えているかどうかを基準にすると良いでしょう。
羽毛布団の質を見極めるそのほかの基準
ここからは、羽毛布団の質を見極める基準をさらに、以下の7つ紹介します。
- 羽毛の充填量
- ダウン率
- 洗浄度
- 羽毛の種類
- 羽毛の産地
- 側生地の品質
- キルトの種類
それぞれ見ていきましょう。
羽毛の充填量
はじめに紹介する基準は、羽毛の充填量です。
充填量とは「どれだけの羽毛を中に詰めているか」という指標で、ダイレクトに品質へ影響する基準といっても良いでしょう。
極論、充填量が著しく低い羽毛布団は、中がスカスカになってしまうため、いくら高品質な羽毛を使っていようと低品質になってしまいます。
ダウン率
次に紹介する基準は、ダウン率です。
羽毛布団の素材には「ダウン(羽毛)」と「フェザー(羽根)」が存在します。
それぞれの特徴は以下のとおりです。
ダウン(羽毛) | フェザー(羽根) | |
保湿性 | 高い | 普通 |
重量 | 軽い | やや重い |
獣臭 | 少ない | ややある |
フィット性 | 良い | 普通 |
価格 | 高い | 安い |
基本的にはダウンの方が高品質ですが、その分価格は高くなります。
そのため「ダウン(羽毛)94%・フェザー(羽根)6%」のように混用されることも多く、このダウン含有割合を「ダウン率」といいます。
当然、ダウン率が高ければ高いほど高品質といえるでしょう。
関連記事:羽毛布団のダウン率の表示について
洗浄度
次に紹介するのは、洗浄度を見る方法です。
洗浄度が低いと、不純物の混入により保温力が低下したり、臭いの発生源になったりするおそれがあります。
洗浄度の基準としては、ゴールドラベルやCILギャンランティーラベルがあるかどうかが鍵になります。
また、これらのラベルがついていない羽毛布団でも、製造が日本製のものは国内で必ず洗浄プロセスを通して販売されているため安心です。
羽毛の種類
次に紹介するのは、羽毛の種類を基準とする方法です。
羽毛の種類は、大きく分けると「グース」と「ダック」の2種類があります。
グースはガチョウの羽毛を使用しており、身体が大きいことから羽毛も大きく、高品質であるとされています。
一方のダックはアヒルの羽毛を使用しており、比較的安価に羽毛製品を楽しめます。
これら2種類のなかにも、見た目が綺麗な「シルバーグース」「ホワイトダック」や、よりダウンボールが大きく暖かさが増した「マザーグース」「マザーダック」などの種類が存在します。
羽毛の産地
次に紹介する基準は、羽毛の産地です。
食物がそうであるように、羽毛も産地によって品質が異なります。
なかでも、北半球に生息するメスの水鳥アイダーダックの羽毛を使用した「アイダーダックダウン」は、ダック(アヒル)の羽毛にもかかわらず、グース(ガチョウ)以上の価値がつく代物です。
アイダーダックの羽の先はフック状になっている特殊な形状で、これによりダウンボール同士が絡みつく構造が作れます。
この絡み合った2つのダウンボールの間が、アイダーダックダウン特有の空気層を生み出し、高い断熱効果をもたらすのです。
効果はさることながらその希少性もトップクラスで、巣を作るために自然と繁殖期に抜け落ちる羽毛を使用しているため、採取量が少なく、生産量も低くなっています。
側生地の品質
次に紹介する基準は、側生地の品質です。
側生地の素材には「天然素材(綿やシルク)」と「化学素材(ポリエステルなど)」があります。
天然素材の方が吸湿性が高く、品質は高いといえます。
キルトの種類
最後に紹介するのは、キルトの種類で見極める方法です。
キルトには、主に「市松キルト」と「立体キルト」の2種類があり、後者の方が高品質です。
なかでも「一層立体キルト」より「二層立体キルト」の方が、より空気の層が確立でき、保温性に優れます。
高級布団をお探しの方は以下をご覧ください。
関連記事:高級布団一覧
羽毛布団のダウンパワーは質を見極める大切な基準
羽毛布団におけるダウンパワーは、羽毛の膨らみ加減のことを指し、値が高ければ高いほど多くの空気を蓄えられます。
多くの空気を蓄えられることは、断熱効果、つまり暖かさに直結します。
くわえて、布団の柔らかさにも影響するため、羽毛布団を選ぶ際はダウンパワーを確認すると良いでしょう。
ほかにも、保湿性が高く軽量なダウン(羽毛)の含有率を示す「ダウン率」や、マザーグース・マザーダックのような「羽毛の種類」などが質を見極める基準として機能します。
表参道布団店はサステナビリティをものつくりの本質に置き、世界中から厳選した良質なリサイクル羽毛を使用しており、
RDS Down(新品の羽毛)に関しては動物福祉に関する厳格な要件をクリアした国際認証基準のRDS認証を取得しています。
Flower Down、Clean Cycle Downに関してはリサイクルダウン(リサイクルの羽毛)を利用しています。
国内最高品質に加え洗練されたデザインで室内インテリアとも調和する羽毛布団を探している方は、ぜひ「表参道布団店の商品」をご覧ください。
■商品説明
本商品は新品の羽毛(プレミアムマザーグースダウン)を使用しています。リサイクルダウンは使用していません。
表参道布団店は3種類の羽毛を利用しています。