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Jun 9, 2023 Feb 27, 2024

羽毛布団のかさ高・ダウンパワーについて解説

羽毛布団の膨らみ具合を表す指標である「かさ高」と「ダウンパワー」。

どちらも「日本羽毛製品協同組合」で評価されている基準となります。

「かさ高」はフィルパワーとも呼ばれ羽毛自体が持つ膨れる力を数値化したものとなります。

採取された羽毛は直接使用されるものと、ふとんなどの充てん材料として使用されるものに区分けされ、

羽毛は空気を取り込み膨らんで、保温力と保湿力を高めます。

 

「かさ高」と「ダウンパワー」とは何かを知ることで、羽毛布団の外側からは見えないダウンの品質を理解することができるのです。

今回は羽毛布団のかさ高をはじめ、ダウンパワーとの違い、そして良質な羽毛布団の基準であるゴールドラベルとは何かについて詳しく解説します。

国産かつ高品質な羽毛布団をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

羽毛布団のかさ高(フィルパワー)とは

かさ高とは、「フィルパワー」とも言われております。

羽毛布団におけるかさ高(フィルパワー)とは、羽毛布団の膨らむ高さを指します。

(羽毛布団の厚み、羽毛の量ではありません。)

 

日本羽毛製品協同組合が指定する「品質保証ラベル」をもとに、羽毛本体の膨らむ力を数値化したものです。

かさ高を表す単位にはcmやmmが使用されており、決められた環境下で羽毛を自然落下させ、その上に重りを乗せます。数分後に外し、どれくらい膨らむのかを計っています。

 

膨らめば膨らむほど数値が高く出るため、品質の良い羽毛布団と評価されていました。

かさ高(フィルパワー)の評価基準は日本羽毛製品協同組合が発行する「品質保証ラベル」の評価基準として、2012年3月末まで使用されておりました。

一方最近では、ダウンパワーとして用いられる事が一般的となっております。

ダウンパワーとは

2012年4月以降はダウンパワーを評価基準とすると、変更されております。

「ダウンパワー」とは「羽毛の膨らみ」を数値化したもので、従来までは羽毛の膨らむ力を数値化したかさ高(フィルパワー)が基準となっていました。

ダウンパワーでは1gあたり体積を表します。かさ高はmmやcmで表記されていましたが、ダウンパワー導入の現在では「cm3/g」またh「dp」で表記されています。

ダウンパワーが大きいと、ダウン繊維の間により多くの空気を取り込むことができ、高い保温性を発揮します。

同じ羽毛量でもダウンパワーが大きいほどふくらみが大きく、保温性に優れ高品質な羽毛布団となります。

関連記事:高品質な羽毛布団選びに欠かせないダウンパワーとは?

 

かさ高(フィルパワー)とダウンパワーとの違い

かさ高(フィルパワー)は羽毛そのものの膨らみを基準としていましたが、ダウンパワーは羽毛の膨らみを体積としたものとなります。

2012年4月以降、はダウンパワーを基準としたものに変更されております。

”ふとんの中の羽毛のふくらみを1g当りの体積(cm3/g)で示したものです。

一般的に、ふとんの中の羽毛は、常に約1.4kg/m2(約14パスカル)の加圧を受けていると想定されています。

(海外基準と同一)新しく改訂された羽毛試験方法JIS L-1903‐2011のかさ高性試験方法では、羽毛の前処理方法と体積の測定方法が追加され、かさ高性測定値の高さ表記(mm)に加えて新たに体積表記(cm3/g)が可能となりました。

そこで、日本羽毛製品協同組合(日羽協)では改訂されたJIS規格に準拠したスチーム前法処理、及び荷重用円盤94.3gの条件におけるかさ高測定値(cm3/g)を「ダウンパワー cm3/g」と呼称し、新しいゴールドラベル基準に用いています。”

引用:かさ高性(ダウンパワー)

 

かさ高(フィルパワー)とダウンパワーの違い

  かさ高(フィルパワー) ダウンパワー
評価基準 30gの羽毛を気温20度・湿度65%・高さ50cmの円筒に落下させ120gの円盤の重しを乗せ、2分後に底から円盤までの高さを計測 30gの羽毛を気温20度・湿度65%・高さ50cmの円筒に落下させ94.3gの円盤の重しを乗せ、2分後に底から円盤までの高さを計測し、羽毛1gの体積を示す
前処理方法 ドライヤー法 スチーム法
使用されていた時期 ~2012年3月末 2012年~現在
表す単位 mmもしくはcm cm3/gもしくはdp

 

評価基準の単位は変わりますが、同一のラベルであればかさ高(フィルパワー)と「ダウンパワー」では品質の差はありません。

関連記事:羽毛布団の厚さはどう選ぶ?種類と使う時期を解説

ゴールドラベルとは

ゴールドラベルは、別名「品質推奨ラベル」といわれています。

羽毛布団に使用されているダウンの品質レベルを計るもので、グレード別におよそ4つに分けられます。

このゴールドラベルの評価は、日本羽毛製品協同組合が定めたもので、このラベルを満たした羽毛布団は安心安全な日本製の羽毛布団ということが証明されるのです。

「ゴールドラベル」の基準を満たした羽毛布団は「ダウンパワー(dp)」ごとに、グレード分けされており各ランクごとのラベルが発行されます。

 

▼品質は以下に分けられます。

最もダウンパワーがあり、高いdp(440dp以上)を持つのが「プレミアムゴールド」。

次にダウンパワーがあり、ある程度高いdp(400dp以上)を持つのが「ロイヤルゴールド」。

その次にダウンパワーがあり、中級レベルのdp(350dp以上)を持つのが「エクセルゴールド」。

ゴールドラベルの中でダウンパワーは低く、低級レベルのdp(300dp以上)を持つのが「ニューゴールドラベル」です。

 

また、ゴールドラベルは日本で製造された羽毛布団のみに発行されます。

日本羽毛製品協同組合に加盟できるのは、日本国内に製造設備を持つ羽毛ふとんメーカーとなりますので、国産羽毛布団としての品質が保証されております。

関連記事:羽毛布団のランクはラベルで見分けられる?ラベルごとの品質を解説

 

高級布団をお探しの方は以下をご覧ください。
関連記事:高級布団一覧

 

まとめ

今回は羽毛布団を選ぶときにチェックしたい、かさ高(フィルパワー)・ダウンパワーについて解説してきました。

現在はダウンパワー(dp)の基準となり、高品質の羽毛布団を選ぶ際には、ダウンパワー(dp)の数値が高いものを参考とし、ゴールドラベルの基準に満たす国産羽毛布団を選ぶとよいでしょう。

 

▼表参道布団店の羽毛布団「ゴールドラベル」の基準に合格した商品

Flower Down エクセルゴールド
Clean Cycle Down ロイヤルゴールド
RDS Down ロイヤルゴールド
RDS Down プレミアムゴールド プレミアムゴールド

 

表参道布団店はサステナビリティをものつくりの本質に置き、世界中から厳選した良質なリサイクル羽毛を使用しており、

RDS Down(新品の羽毛)に関しては動物福祉に関する厳格な要件をクリアした国際認証基準のRDS認証を取得しています。

Flower Down、Clean Cycle Downに関してはリサイクルダウン(リサイクルの羽毛)を利用しています。

国内最高品質に加え洗練されたデザインで室内インテリアとも調和する羽毛布団を探している方は、ぜひ「表参道布団店の商品」をご覧ください。

 

高品質な国産高級羽毛布団なら「表参道布団店。」

 

 

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監修者

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古賀 貴之

株式会社表参道布団店 代表取締役社長

《略歴》

1978年埼玉県出身。 2001年に寝具会社入社。営業部門でトップセールスマンとして3年間勤務後、2004年大手寝具会社の販売代理店を設立。

2013年若い世代を対象とした透明性の高い布団作りを目指し「表参道布団店。」を設立。「クリーンでサステナブル」をコンセプトに安全で高品質な布団つくりを行う。

《メディア出演実績》

『Casa BRUTUS』に「表参道布団店。」の特集が掲載