羽毛布団の厚みの種類!季節ごとの選び方も解説
年間を通して使うシーンが多い羽毛布団。
快適な睡眠を実現するためには、どれくらいの厚さがよいのか知っておく必要があります。
本記事では使用時期に合わせて羽毛布団の厚さの種類について解説します。
年間を通して羽毛布団を使っているけどより快適に使うにはどのようにしたらよいか迷っている方、これから羽毛布団を購入しようと思っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
羽毛布団の厚さは何で決まる?
一口に羽毛布団と言っても、薄いものから分厚いものまで厚さは様々です。
羽毛布団の厚さを左右する要素は大きく分けて2つ。
- 羽毛布団の内部構造
- ダウンの充填量
ここからはそれぞれの要素について詳しく解説していきます。
羽毛布団の内部構造
羽毛布団の厚さを決める要素の一つが「羽毛布団の内部構造」です。
厚み(かさ高)は、布団のマチ幅が広ければ広いほど厚くなります。反対にマチ幅を狭くすればするほど厚みは減っていく構造です。
また細かい話になりますが、羽毛布団は羽毛が偏らないよう、縫い目を作っていますが、縫い目が立体型になっていると厚みが増す傾向があります。
一方、縫い目に羽毛が入らないヨーロッパキルトになると厚さが減るのが特徴です。
縫い目やマチ幅といった羽毛布団の内部構造によって、厚さが左右されます。
ダウンの充填量
羽毛布団の厚さを決めるのが「ダウンの充填量」です。
ダウンの充填量は、厚さはもちろんですが、重さにも大きく関与するポイントの一つといわれています。
ダウンの充填量が多ければ厚みも増し、充填量が少なければ厚みは減ります。
ダウンの充填量だけでは羽毛布団自体の良し悪しを判断することは難しいので、羽毛の品質と厚さのバランスなどを考慮して判断するとよいでしょう。
羽毛布団の厚さの種類と使う時期
羽毛布団にもあらゆる種類があり、種類ごとに厚さも異なります。
種類によって使う時期や季節も変わるため、ポイントをおさえておきましょう。
本掛け
本掛けとは、主に冬シーズに利用され、寒さをしのぐ為に用いられます。
今回ご紹介する中で最も暖かい種類で、厚みがあるのが特徴です。
主に冬場に使用されますが、寒さが気になる春・秋にも使用することができます。
ダウンボールが大きい良質な羽毛を使っている高級かつ高品質な羽毛布団ほど、羽毛の充填量は少なくなります。
逆にフェザーの割合が多かったり、ダウンボールが小さいダウンを使っている場合は、見た目のかさ高をかせぐために充填量が多くなる傾向にあります。
特にグースから採取されたダウンボールは大きいことで空気を含み、布団はより軽く暖かくなります。
羽毛布団本来の良さである、「軽く」「暖かい」を忠実に体感できるのがダウンボールの大きいグースになります。
ダウンの質によって本掛け羽毛布団の充填量は変わることにご注意ください。
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肌掛け
肌掛けとは、ライトな使い心地で、爽やかかつ薄手の生地が特徴です。
厚さが薄い分、使用できる時期は夏場などに限定されます。
暑がりの方などは肌掛けであっても11月頃まで使う方もいますが、基本的には冷暖房や空調、衣服で調整することが多いのが前提となるでしょう。
ちょっと肌寒いときなどにも手軽に使えるのが肌掛けなので、1枚持っておくと便利です。
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合掛け
合掛けとは、本掛けほど厚くなく、それでいて肌掛けよりは厚い、中間に位置する厚みが特徴です。
秋から冬になる時期や冬から春になる時期といった、季節の変わり目に活躍してくれます。
また春や秋はメインの布団としても使うことができ、便利です。
二枚合わせ
二枚合わせとは、その名の通り、2種類の羽毛布団を使う方法を指します。
一般的には肌掛けと合掛けを合わせたものを二枚合わせといい、それぞれの長所を活かすことができます。
2枚を持ち合わせておくことで、春や秋は合掛け、夏など暖かい時期は肌掛けのみ、冬はその両方を使うなど使い分けができるのです。
本掛けと比べると二枚合わせは単純に2枚分の重さになるので、重さを重視する方は1枚の重さで十分な暖かさを発揮する本掛けがおすすめ。
二枚合わせは自分の体感温度に合わせて微調整できるのが魅力です。
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羽毛布団の厚さと暖かさの関係
羽毛布団の厚さと暖かさには関係があるのでしょうか。
答えは一概にはいえません。
なぜなら羽毛布団に使われている羽毛の品質によって厚さも異なり、それに乗じて暖かさも変わってくるからです。
高品質の羽毛であれば充填量が少なく、布団が薄くても、かえって膨らむ力を活かせる空間ができるので、暖かさも両立できます。反対に低品質の羽毛は、膨らむ力も少ないので量で補うしかなく、分厚くなりがちです。
羽毛布団が厚い=羽毛の充填量が多いということになりますが、入れすぎると布団自体の張りが増し、体と布団の密着度が低下、暖まりにくいとされています。
またダウンを多く入れすぎると、温度調整機能が低下してしまう要因にもなるのです。
あらゆる要素を考慮して判断すべきでしょう。
羽毛布団を選ぶ際に大切な厚さ以外の基準
羽毛布団を選ぶうえで、厚さも重要な要素ではありますが、それ以外にもチェックしておきたいポイントはいくつかあります。
主に以下です。
- 羽毛の種類
- キルトの種類
- 測生地の品質
一つずつ見ていきましょう。
羽毛の種類
羽毛布団を選ぶときは、羽毛の種類で選ぶことが大切です。
種類は主に3つで「ダック」「グース」「マザーグース」に分けられます。
ダック(アヒルの羽毛)は比較的安価で、安い割にダウンパワーに優れている製品もあるのがメリットですが、雑食ということもあって臭いやすいのがデメリットです。
グース(ガチョウの羽毛)はダックに比べると軽量でボリュームアップでき、草食なので臭いにくいのがメリット。その分ダックに比べるとは価格は高価になります。
マザーグースは、ダック・グースに比べると軽いながらボリュームのある羽毛が特徴です。価格は高い傾向にあり品質もよいといわれています。
自分にとって何がメリットで何がデメリットになるのか見極めた上で決めるようにしましょう。
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キルトの種類
羽毛布団には、キルティングという区切りが施されています。
キルティングが施される理由としては、羽毛布団には区切られた空間一つひとつに羽毛が入っており、その内蔵されている羽毛が偏ってしまわないようにするためです。
キルティングの仕方が裏表直に縫われているものだと、湿気が逃げやすく夏場も快適に使えます。反対に暖かい空気も逃げてしまうデメリットもあります。
立体キルトと呼ばれる結び目に厚さを設けているキルティングですと、肌にフィットしやすく暖かさを保持できるのが魅力ですが、手間がかかるので価格帯が上がる傾向にあります。
そのほか縫い目をずらす2層キルトは、縫い目から暖かい空気が逃げず、湿気もこもる構造ですので寒い地域の方におすすめです。
羽毛布団と言っても、縫い方一つで暖かみや通気性なども大きく変わるのでよくチェックしましょう。
側生地の品質
側生地(がわきじ)とは、布団に使用されている生地を指します。
羽毛布団はどうせカバーをするから生地は何でもよいのでは…と思われる方も多いですが、睡眠を快適にするかどうかは側生地にかかっているといっても過言ではないでしょう。
羽毛布団の側生地のおすすめは綿です。生地としては多少重たいものの、布団がこすれる音が軽減でき、肌触りも非常に心地よいです。
綿以外にも、ポリエステルやテンセルなどもあり、それぞれメリット・デメリットがあるため、自分の寝るときに重視するもので選びましょう。
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羽毛布団の厚さと暖かみのバランスは重要
今回は羽毛布団の厚さと暖かみについてご紹介してきました。
厚ければ必ずしも暖かいというわけではありませんが、それでもある程度の厚さは必要です。
また「良い羽毛布団」は厚さだけで決まるものではなく、側生地やキルトの種類、羽毛の種類によっても左右されます。
厚さも含め、あらゆる要素で羽毛布団を総合的にチェックし、快適な睡眠を手に入れてくださいね。
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