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Oct 19, 2023 Feb 27, 2024

ダメになった羽毛布団復活させる方法を解説!

羽毛布団は、使っていくうちに「へたり」「凹み」が出てきてしまい、ボリューム感も減ってしまいます。羽毛の保温効果が薄れると、布団をかけていても寒さを通してしまい風邪をひきやすくなります。

この記事では、羽毛布団がなぜダメになってしまうのか、注意したい原因と元通りに復活させるためのポイント、プロにメンテナンスを任せたほうが良い状況について詳しく紹介します。羽毛布団の取り扱いについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

羽毛布団がダメになる原因とは

羽毛布団が「ダメになる」ケースとして、以下のような状態が挙げられます。

【羽毛布団がダメになる場合】

  • ボリューム感が減る
  • 羽毛が重たく感じる
  • 布団が嫌な臭いを放つ
  • 穴やほつれが目立つ
  • 取れない汚れがつく
  • 温かさを感じられない

羽毛布団のクリーニングやメンテナンスが必要になる原因は、「羽毛そのものの消耗」「湿気による影響」「洗濯に失敗した場合」の3つに分けられます。それぞれの原因を確認していきましょう。

羽毛が汚れる・消耗する

汗や湿気を含んでくると、羽毛には臭いが染みついていきます。乾かしても自然に臭いが取れるわけではなく、ある程度の年月が経っている場合は羽毛ごと洗浄しなければなりません。

羽毛の消耗も、メンテナンスが必要な状況です。たとえば生地の穴あきやほつれがみられると、そこから羽毛が飛び出していき量が減ってしまいます。量が減ると羽毛布団全体のボリューム感もなくなってしまうため、打ち直しやメンテナンスが必要になります。

湿気で固まる

羽毛布団はフワフワとした手触りが特徴ですが、湿気を吸うと軽さを失い固まってしまいます。

少し湿気が付着しただけで固まることはありませんが、乾かさずにいることで羽毛同士がくっつき合い、塊のようになっていきます。汗や湿気を吸うほど、乾燥をさせずそのままにしているほどフワフワから固くなっていってしまうのです。

羽毛布団は10年ほどの耐用年数があるといわれていますが、自宅でこまめに乾燥をさせなければ湿気をしっかりと吸い込んでしまい、10年よりも早くにメンテナンスのタイミングが訪れる可能性もあるのです。

洗濯に失敗する

羽毛布団は中身の羽毛がデリケートな天然素材のため、洗濯表示をよく確認することが大切です。

しかし、表示を守らずに洗浄力の強すぎる洗剤を使ったり、水洗いが不可にもかかわらず水洗いをしたりすることで、羽毛に施されたコーティングが剥がれ落ちるなどしてふんわり感が損なわれてしまいます。

関連記事:羽毛布団の寿命を左右するポイントと、長持ちさせるメンテナンス方法

 

羽毛布団を復活させる方法

洗濯の失敗や手入れ不足によって羽毛布団が使えなくなってしまったとき、自力で復活させる方法がわかれば万が一にも対応できます。ここからは、羽毛布団の復活に役立つ6つのポイントをみていきましょう。

風通しの良いところに干す

湿気を吸ってしまった布団は、しっかりと乾燥させて水分を抜けばふんわり感が戻ってきます。新品のようなフワフワ感がなくても、乾燥の習慣をつけることで長持ちさせることができます。

物干しに片面1時間以上、合計3時間ほど干す「陰干し」が基本ですが、物干しが適切な場所になければソファーなどに広げた状態で3時間ほど干してください。

優しく羽毛をほぐして整える

羽毛が取り出せるようであれば、布団を乾燥させたタイミングで羽毛同士をほぐし、整えてみましょう。洗濯などの影響でくっついて絡まった羽根は元通りにほぐれにくいため、直接手で元に戻す必要があります。

外側の生地が縫製されており羽毛に直接触れられないものは、無理に手入れをする必要はありません。メンテナンスや打ち直しを依頼して羽毛の洗浄・入れ替え・充填を行いましょう。

補強する

羽毛の飛び出し・吹き出しがある布団は、細かいすき間や穴を塞ぐ必要があります。そのままにしているとどんどんボリュームが失われてしまうため、しっかりと補強するようにしましょう。

補強には修復用の布・縫製糸・テープなどが使えますが、針を通すとかえって穴が増えて細い羽毛が飛び出しやすくなるため、自力での補習が難しければプロに依頼を行ってください。

脱水を行い乾燥させる

羽毛布団は、洗濯をしてからそのまま干したり放置したりしないようにしましょう。通常の衣類や寝具と同じように、しっかりと脱水をかけて水分を取り除き、ある程度水分が抜けた状態で陰干しを行います。

ただし、羽毛布団は洗濯ネットに入れてから脱水までを完了させてください。ネット類をかけずに脱水まで行うと、ほつれや穴がさらに広がる可能性があります。

コインランドリーで乾燥させる

羽毛布団の洗濯・脱水はコインランドリーでも行えます。容量が少ない洗濯機では、羽毛布団の生地同士が擦れやすく摩擦による摩耗のリスクがあります。

コインランドリーの大型洗濯機・乾燥機であれば十分な容量があり、たっぷりとした流水で洗濯洗浄ができます。乾燥についても同様に、サイズが大きな布団はコインランドリーで行ったほうが効率的です。

クリーニング店に出すか打ち直しを依頼する

自分で洗濯や乾燥が行えない、自信がない場合はクリーニング店に持ち込むか、または専門店に「打ち直し」を依頼しましょう。

打ち直しとは、羽毛布団のメンテナンスのことです。布団を解体して中身の羽毛を取り出し、きれいに洗浄して再計量します。穴あきなどで量が減っている場合は、再充填(補充)を行います。

こうして裂いた部分をきれいに縫い直し、穴あきやその他の傷も塞いできれいに戻せばメンテナンスが完了します。

洗える布団と洗えない布団の確認方法

自分で洗える羽毛布団と、「水洗い禁止」のように洗えない羽毛布団にはどのような違いがあるのでしょうか。誤って洗濯乾燥を行わないためにも、前もって確認したい4つのポイントをみていきましょう。

洗濯表示

洗濯表示とは、衣類・寝具・カーテン・ラグなどの布製品に付けられているタグに書かれた洗濯乾燥に関する決まりであり、それぞれ指示内容がマークで表示されています。

消費者庁が定める洗濯表示のマークは、平成28年12月から新しいマークに変更されました。

それに合わせて、「洗濯のしかた」「漂白のしかた」「乾燥のしかた」など5種類の基本記号にまとめられており、洗濯や乾燥にバツが付いている場合は自宅での洗濯乾燥を避け、専門店に打ち直しやメンテナンスを依頼してください。

羽毛の種類

羽毛は水鳥から採取されているため、水を弾いてくれるイメージがあります。確かに羽毛そのものは水に強い素材ですが、たっぷりと詰め込んだ中身が吹き出さないために、羽毛布団には「ダウンプルーフ」と呼ばれる加工を施しているものがあります。

ダウンプルーフ加工は目地を樹脂で覆い、吹き出しを予防する方法です。しかし自宅で洗濯をしていると、この加工がだんだんと剥がれてしまい、目地部分から羽毛が出てくるようになります。

特に羽軸(うじく)が硬いフェザーを使った布団は、羽自体が自立した硬さを持っているため飛び出しやすいとされています。ダウンプルーフ加工を行い、フェザーを使った羽毛布団には注意が必要です。

関連記事:羽毛布団にはどんな種類がある?

 

高級布団をお探しの方は以下をご覧ください。
関連記事:高級布団一覧

 

布団の側生地の素材

布団の「側生地(がわきじ)」は、羽毛を丸ごと覆っている外側の生地の呼び名です。

この側生地部分に、シルクなどの摩擦に弱い素材を使用していると、洗濯で傷みが生じて縮む場合があります。ポリエステルのように洗濯乾燥に強い素材かどうかを確認しましょう。

関連記事:羽毛布団は側生地にも注目!素材の種類や選び方をチェック

 

キルティング加工されているか

キルティング加工と呼ばれる加工方法でつくられている羽毛布団は、洗濯によってマス目の中の羽毛が偏るおそれがあります。また、通常の布団よりも縫製が細かいために、何度も洗濯を繰り返していると裁断部分の糸がほつれる場合もあります。

ただし、キルティング加工といってもすべてが洗えないわけではありません。洗濯表示を確認のうえ、手洗いや水洗いなどの指示に沿って手入れを行ってください。

こんなときはプロに任せよう

羽毛布団が自宅の洗濯機に収まるサイズでも、自宅での洗濯乾燥に適していないケースがあります。以下のような場合は、プロのクリーニング店や打ち直しサービスに依頼を行ってください。

水洗い不可

洗濯表示に「水洗い不可」と書かれているものは、水で洗うことができない製品です。洗濯機・クリーニング店のいずれにも出せないため注意が必要です。

羽毛布団を洗濯する環境が整っていない

羽毛布団用の洗濯乾燥機、物干し竿などが揃っていない場合は、プロへの依頼をおすすめします。たとえば陰干しのように、直射日光が当たらず通気性の良い環境が整わないときには、打ち直しも含めてプロに依頼してください。

自分で洗濯する自信がない

洗濯表示の見方がわからない、「手洗いOK」と書かれているが手洗いの仕方がわからないようなケースでは、プロへの依頼が確実です。自分で洗濯完走をして間違える心配がなく、充填や縫製も同時に依頼できます。

まとめ

今回は、羽毛布団がダメになってしまう原因と対処方法について紹介しました。こまめな乾燥・メンテナンスが必要ですが、年数が経っており復活しない場合は新しい羽毛布団の購入も検討してください。

サステナビリティのものつくりを重視している「表参道布団店」では、良質なリサイクルダウンを独自に収集し羽毛布団を生産しています。防ダニ・アレルギーテスト済みのため、アレルギーにご不安がある方でも安心して使用可能です。

生地を解体して、中の羽毛を洗浄する「リ・デザインサービス」も実施しております。布団の中身までしっかり洗いたい方は、リ・デザインサービスをぜひご利用ください。

 

 

高品質な国産高級羽毛布団なら「表参道布団店。」

 

 

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監修者

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古賀 貴之

株式会社表参道布団店 代表取締役社長

《略歴》

1978年埼玉県出身。 2001年に寝具会社入社。営業部門でトップセールスマンとして3年間勤務後、2004年大手寝具会社の販売代理店を設立。

2013年若い世代を対象とした透明性の高い布団作りを目指し「表参道布団店。」を設立。「クリーンでサステナブル」をコンセプトに安全で高品質な布団つくりを行う。

《メディア出演実績》

『Casa BRUTUS』に「表参道布団店。」の特集が掲載