かさ高(フィルパワー):冬用350dp以上、春秋用270〜350dp、夏用200dp前後が目安です。

羽毛布団を選ぶ際、「かさ高」や「ダウンパワー」という言葉を見かけますが、どちらも羽毛の品質(膨らむ力)を表す指標です。数値が大きいほど羽毛の品質が高く、少ない量でも十分な保温力を発揮します。

この記事では、かさ高・ダウンパワーの意味・違い・季節別の目安数値をわかりやすく解説します。

羽毛布団の膨らみ具合を表す指標である「かさ高」と「ダウンパワー」。

どちらも「日本羽毛製品協同組合」で評価されている基準となります。

「かさ高」はフィルパワーとも呼ばれ羽毛自体が持つ膨れる力を数値化したものとなります。

採取された羽毛は直接使用されるものと、ふとんなどの充てん材料として使用されるものに区分けされ、

羽毛は空気を取り込み膨らんで、保温力と保湿力を高めます。

「かさ高」と「ダウンパワー」とは何かを知ることで、羽毛布団の外側からは見えないダウンの品質を理解することができるのです。

今回は羽毛布団のかさ高をはじめ、ダウンパワーとの違い、そして良質な羽毛布団の基準であるゴールドラベルとは何かについて詳しく解説します。

国産かつ高品質な羽毛布団をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。

羽毛布団のかさ高(フィルパワー)とは

かさ高(フィルパワー)とは、一定量の羽毛を圧縮してから解放したときに膨らむ体積を測定した数値です。羽毛の品質を示す国際的な指標として使われてきました。

具体的な測定方法は、30gの羽毛を圧縮して解放し、膨らんだ体積(立方インチ)を計測します。数値が高いほど羽毛のダウンボール(綿毛の球体)が大きく、少ない量でも多くの空気層を形成できるため、保温力・軽さに優れています。

かさ高とフィルパワーの関係

かさ高とフィルパワーは同じものです。フィルパワー(Fill Power)は英語表記で、かさ高は日本語での呼び方です。

2012年以降は日本ではダウンパワーという指標が主流になっています。

かさ高の数値の目安は以下の通りです。

  • 400〜500程度:エントリーグレード
  • 500〜600程度:スタンダードグレード(国産品の一般的な品質)
  • 600〜700程度:ハイクラス(高品質・長持ちする)
  • 700以上:プレミアムグレード(マザーグース・最上位品)
注意:かさ高だけで暖かさは決まりません

かさ高(フィルパワー)は羽毛の「質」を示す数値であって、製品としての暖かさは充填量との掛け合わせで決まります。高フィルパワーでも充填量が少なければ薄くなります。

ダウンパワーとは

ダウンパワーとは、JIS規格(日本工業規格)に基づく日本独自の指標で、1gの羽毛が膨らむ体積(cm³)を数値化したものです。2012年4月以降、日本の羽毛製品品質保証ラベル(ゴールドラベル)の評価基準として採用されています。

かさ高(フィルパワー)との違いは計測単位です。かさ高は30gの羽毛を立方インチで計測するのに対し、ダウンパワーは1gの羽毛を立方センチメートル(cm³)で計測します。どちらも「大きいほど品質が高い」という方向性は同じです。

ダウンパワー 季節別の目安早見表

ダウンパワー グレード 用途・季節 こんな方に 対応ラベル
200dp台 エントリー 夏用 肌掛け 夏の冷房対策・暑がりの方 —
270〜350dp スタンダード 春秋 合い掛け コスパ重視・一般的な使用 ゴールドラベル
350〜400dp ハイクラス 冬用 本掛け 標準的な冬の寒さに エクセルゴールド
400〜440dp プレミアム 厳冬用 寒がりの方・北日本の冬 プレミアムゴールド
440dp以上 最高級 最上位クラス 一生モノを求める方・マザーグース ロイヤルゴールド

関連記事:高品質な羽毛布団選びに欠かせないダウンパワーとは?

かさ高(フィルパワー)とダウンパワーとの違い

かさ高(フィルパワー) ダウンパワー
規格 国際規格(米国発祥) JIS規格(日本独自)
単位 立方インチ(FP/in³) cm³/g(dp)
計測の基準 30gの羽毛の膨らみ体積 1gの羽毛の膨らみ体積
日本での使用時期 〜2011年まで主流 2012年4月以降主流
記載が多い製品 輸入品・アウトドアブランド 国内ブランド・ゴールドラベル品
共通点 どちらも大きいほど高品質 どちらも大きいほど高品質

「かさ高が高いほど暖かいの?」という質問をよく受けますが、これは半分正解・半分不正解です。かさ高・ダウンパワーは「1gあたりの羽毛の質」を示すものであり、製品全体の暖かさは「充填量(何グラム入っているか)×ダウンパワー」で決まります。

同じ充填量なら高ダウンパワーの方が確実に暖かいですが、低ダウンパワーでも充填量を多くすれば同等の暖かさを実現できます。

かさ高(フィルパワー)は羽毛そのものの膨らみを基準としていましたが、ダウンパワーは羽毛の膨らみを体積としたものとなります。

2012年4月以降はダウンパワーを基準としたものに変更されております。

”ふとんの中の羽毛のふくらみを1g当りの体積(cm3/g)で示したものです。

一般的に、ふとんの中の羽毛は、常に約1.4kg/m2(約14パスカル)の加圧を受けていると想定されています。

(海外基準と同一)新しく改訂された羽毛試験方法JIS L-1903‐2011のかさ高性試験方法では、羽毛の前処理方法と体積の測定方法が追加され、かさ高性測定値の高さ表記(mm)に加えて新たに体積表記(cm3/g)が可能となりました。

そこで、日本羽毛製品協同組合(日羽協)では改訂されたJIS規格に準拠したスチーム前法処理、及び荷重用円盤94.3gの条件におけるかさ高測定値(cm3/g)を「ダウンパワー cm3/g」と呼称し、新しいゴールドラベル基準に用いています。

評価基準の単位は変わりますが、同一のラベルであればかさ高(フィルパワー)と「ダウンパワー」では品質の差はありません。

関連記事:羽毛布団の厚さはどう選ぶ?種類と使う時期を解説

ゴールドラベルとは

ゴールドラベルとは、日本羽毛製品協同組合が発行する品質保証ラベルです。ダウンパワーに応じて4段階に分けられており、このラベルが付いた羽毛布団は第三者機関による品質検査をクリアしていることを証明します。

ラベルの種類 ダウンパワーの基準 対象(布団の種類) 特徴
ゴールドラベル 280dp以上 合い掛け・本掛け スタンダードな品質保証
エクセルゴールド 350dp以上 冬用本掛け 快適な冬の睡眠を保証
プレミアムゴールド 400dp以上 高品質本掛け 上位品質の保証
ロイヤルゴールド 440dp以上 最上位クラス マザーグース等の最高品質

羽毛布団を購入するときは、まずゴールドラベルの有無を確認することをおすすめします。ラベルがある布団は品質が保証されており、無名ブランドや格安品との品質差を客観的に判断できます。

▼品質は以下に分けられます。

最もダウンパワーがあり、高いdp(440dp以上)を持つのが「プレミアムゴールド」。

次にダウンパワーがあり、ある程度高いdp(400dp以上)を持つのが「ロイヤルゴールド」。

その次にダウンパワーがあり、中級レベルのdp(350dp以上)を持つのが「エクセルゴールド」。

ゴールドラベルの中でダウンパワーは低く、低級レベルのdp(300dp以上)を持つのが「ニューゴールドラベル」です。

また、ゴールドラベルは日本で製造された羽毛布団のみに発行されます。

日本羽毛製品協同組合に加盟できるのは、日本国内に製造設備を持つ羽毛ふとんメーカーとなりますので、国産羽毛布団としての品質が保証されております。

関連記事:羽毛布団のランクはラベルで見分けられる?ラベルごとの品質を解説

高級布団をお探しの方は以下をご覧ください。
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よくある質問

Q1. かさ高(フィルパワー)とは何ですか?

  1. 羽毛の品質を示す国際的な指標で、30gの羽毛を圧縮して解放したときに膨らむ体積(立方インチ)で表します。数値が高いほど羽毛のダウンボールが大きく、少ない充填量でも高い保温性を実現できます。日本では2012年以降、ダウンパワーという指標に移行しています。

Q2. ダウンパワーとは何ですか?

  1. JIS規格に基づく日本独自の品質指標で、1gの羽毛が膨らむ体積(cm³/g)を数値化したものです。羽毛布団のゴールドラベルの評価基準として使われています。冬用本掛けの目安は350dp以上、春秋用合い掛けは270〜350dp、夏用肌掛けは200dp前後です。

Q3. かさ高とダウンパワー、どちらを見ればいいですか?

  1. 国内ブランドや日本製品はダウンパワー表記が主流、輸入品やアウトドアブランドはフィルパワー表記が多い傾向があります。どちらも「大きいほど高品質」という点は同じですので、購入する製品の表記に合わせて確認してください。

Q4. ゴールドラベルはどう見ればいいですか?

  1. 4段階あります。ゴールド(280dp〜)・エクセルゴールド(350dp〜)・プレミアムゴールド(400dp〜)・ロイヤルゴールド(440dp〜)です。日本製の羽毛布団を選ぶ際はこのラベルを品質の目安にしてください。

まとめ

今回は羽毛布団を選ぶときにチェックしたい、かさ高(フィルパワー)・ダウンパワーについて解説してきました。

現在はダウンパワー(dp)の基準となり、高品質の羽毛布団を選ぶ際には、ダウンパワー(dp)の数値が高いものを参考とし、ゴールドラベルの基準に満たす国産羽毛布団を選ぶとよいでしょう。

▼表参道布団店の羽毛布団「ゴールドラベル」の基準に合格した商品

Flower Down エクセルゴールド
Clean Cycle Down ロイヤルゴールド
RDS Down ロイヤルゴールド
RDS Down プレミアムゴールド プレミアムゴールド

表参道布団店はサステナビリティをものつくりの本質に置き、世界中から厳選した良質なリサイクル羽毛を使用しており、

RDS Down(新品の羽毛)に関しては動物福祉に関する厳格な要件をクリアした国際認証基準のRDS認証を取得しています。

Flower Down、Clean Cycle Downに関してはリサイクルダウン(リサイクルの羽毛)を利用しています。

国内最高品質に加え洗練されたデザインで室内インテリアとも調和する羽毛布団を探している方は、ぜひ「表参道布団店の商品」をご覧ください。

高品質な国産高級羽毛布団なら「表参道布団店。」

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「かさ高」の読み方と「かさ高性」について

「かさ高」は「かさだか」と読むのが一般的ですが、「かさたか」と読まれることもあります。どちらも指しているのは同じで、羽毛が膨らむ力(フィルパワー)のことです。

「かさ高性」という表現も見かけますが、これも「かさ高」と同じ意味で使われており、羽毛が空気を含んで膨らむ性質を表す言葉です。

ダウンのフィルパワーとは

「ダウンのフィルパワー」とは、羽毛(ダウン)そのものが持つ膨らむ力を数値化したものです。本文で解説した通り「かさ高」と同じ意味で使われており、数値が大きいほどダウンボールが大きく質の良い羽毛であることを示します。日本製の羽毛布団を選ぶ際は、フィルパワーではなくダウンパワー(dp)の表記とゴールドラベルの基準を確認するとよいでしょう。

かさ高・ダウンパワーの数値を「買うとき」にどう使うか

数値の意味がわかっても、実際の購入判断に落とし込めなければ役に立ちません。ここでは、かさ高(フィルパワー)・ダウンパワーを、商品選びの場面でどう使うかを整理します。

使い方1|同じ暖かさを何kgで実現できるかを比べる

暖かさを決めているのは、充填量そのものではなく充填量 × ダウンパワー=膨らみの総体積です。この関係を使うと、異なる商品を同じ土俵で比較できます。

ダウンパワー同じ膨らみに必要な充填量(シングル)1.2kgとの重量差
450㎤/g1.20kg―
400㎤/g1.35kg+150g
350㎤/g1.54kg+340g
300㎤/g1.80kg+600g

ダウンパワー300㎤/gの羽毛で450㎤/gと同じ厚みを出そうとすると、600g重くなります。「軽い羽毛布団がほしい」という要望に応える方法は、量を減らすことではなく質を上げることです。

使い方2|充填量とセットで見る

ダウンパワーが高くても、充填量が肌掛け水準(0.3〜0.4kg)であれば冬用にはなりません。ダウンパワーは「1gあたりの効率」、充填量は「総量」です。どちらか一方では判断できません。

季節充填量(シングル)推奨ダウンパワー
夏(肌掛け)0.3〜0.4kg200〜280㎤/gで十分
春秋(合い掛け)0.8kg前後330㎤/g以上
冬(本掛け)1.2〜1.3kg350㎤/g以上、できれば400㎤/g以上

使い方3|表示がない商品をどう扱うか

ダウンパワーには表示義務がありません。記載がない商品は、次のように考えてください。

  • ゴールドラベルが付いていれば、等級から下限がわかる(ニュー300/エクセル350/ロイヤル400/プレミアム440㎤/g以上)
  • ラベルも記載もない場合、300㎤/g未満の可能性を想定する
  • 問い合わせて答えられない店は、候補から外す

数値を公開していないこと自体が、ひとつの判断材料になります。

かさ高が落ちてきたときにできること

使っているうちに膨らみが落ちてきた場合、原因によって対処が変わります。

原因対処回復するか
湿気を含んで固まっている日陰で2〜3時間風を通す回復する
カバーがきついサイズを確認し、ひもをすべて留める回復する
収納で潰れていた広げて数時間おく回復する
圧縮袋で長期間潰していた―回復しにくい
布団たたきで叩いていた―回復しない
経年でダウンボールが壊れている打ち直しで羽毛を洗浄・補充打ち直しで回復

回復方法の手順は羽毛布団の膨らませ方【6ステップ】ぺちゃんこを自宅で直す方法を専門店が解説、干し方の注意点は羽毛布団の正しい干し方|天日干しがNGな理由を専門店が解説をご覧ください。

打ち直しでは、羽毛を洗浄して汚れによる束をほどき、不足分を補充します。表参道布団店の布団打ち直し/Clean Cycle Reformでは、補充にダウンパワー400㎤/gのClean Cycle Downを使用しています。

関連する数値の整理

羽毛布団のカタログに並ぶ数値は、それぞれ役割が違います。混同しないよう整理しておきます。

数値何を表すか冬用の目安表示義務
かさ高(フィルパワー)羽毛1オンスあたりの体積(海外表記)700FP以上なし
ダウンパワー羽毛1gあたりの体積(国内表記)350㎤/g以上なし
ダウン率中身に占めるダウンの割合90%以上あり
充填量入っている羽毛の重さ1.2〜1.3kgあり

ダウン率についてはダウン率とは?羽毛布団の品質指標をわかりやすく解説、充填量については羽毛布団の重さ・充填量の目安|1.0kg・1.2kg・1.5kgの違いを専門店が解説で詳しく扱っています。