側生地(がわきじ)とは、羽毛布団の外側の生地のことです。中の羽毛を包んでいる布で、肌触り・保温性・通気性・羽毛の飛び出し防止を左右する重要なパーツです。
同じ羽毛を使っていても、側生地の素材・番手・織り方が違うだけで寝心地は大きく変わります。「せっかく高品質な羽毛を選んでも側生地が合っていなかった」というのはよくある失敗です。
この記事では、側生地の素材(綿・超長綿・ポリエステル・シルク)・番手の意味・織り方(平織・サテン・ツイル)の違いと選び方のポイントを専門店が解説します。
羽毛布団を選ぶ際に羽毛の品質にこだわる方が多いのですが、同時に注目しておきたいのが側生地(がわきじ)です。
「そもそも側生地とは?」「どのようなものを選べば良いのかわからない」といった方もいるのではないでしょうか。
そこで、高品質な羽毛布団を選択するためにおさえておきたい側生地の基本や、選び方のポイントを紹介します。
この記事を読むことによって側生地についての理解が深まり、どのような羽毛布団を選べば良いのかがわかるので、ぜひ参考にしてみてください。
羽毛布団の側生地
高品質な羽毛布団を選びたいと考えているのであれば、布団を総合的に評価することが重要です。
そこで、使用されている羽毛だけではなく、側生地と呼ばれる部分もよく確認しておきましょう。
側生地とは何か、どのような役割があるのかから紹介します。
側生地とは何か
側生地(がわきじ)とは、羽毛布団の最も外側にある布地のことです。寝るときに肌に直接触れる部分で、布団カバーをかける前に見える「布団本体の生地」のことを指します。
側生地には主に以下の4つの役割があります。
- 羽毛の封じ込め:細かい羽毛(ダウン)が外に飛び出さないようにする
- 肌触りの決定:素材・番手・織り方によって寝心地が大きく変わる
- 保温性・通気性のコントロール:素材と織り方によって熱の逃がし方が変わる
- 耐久性の確保:適切な生地でないと穴あきや破れが生じやすくなる
「布団カバーをかければ側生地は直接肌に触れないから関係ない」と思う方もいますが、側生地の通気性・羽毛の封じ込め能力は布団カバーの上からでも影響します。品質の良い側生地を選ぶことが布団選びの重要なポイントです。
側生地とは
側生地とは、羽毛布団を包んでいる布地のことをいいます。外側の生地と考えるとわかりやすいでしょう。
勘違いしやすいポイントとして、側生地は布団カバーのことではありません。羽毛布団は、羽毛が側生地によって包まれており、これとは別に側生地と中の羽毛が傷ついたり汚れたりするのを防ぐために布団カバーを使うことになります。
側生地の役割
側生地は、羽毛布団に使われている羽毛が外側に飛び出さないように防ぐ役割を持っています。
単純に中身が飛び出さないようにできるものであればどういったものでも良いわけではありません。
羽毛布団は羽毛が持つ通気性や軽量性、吸湿性、保温性、放湿性、柔軟性などを活かした布団です。そのため、側生地はこれらの機能性を邪魔しないものでなければなりません。
関連記事:羽毛布団に使われる羽毛の産地・特徴は?こだわるべきポイント
側生地の素材の種類
羽毛布団の側生地には主に綿(コットン)・超長綿・ポリエステル混・シルク(絹)の4種類があります。
| 素材 | 肌触り | 吸湿性 | 耐久性 | こんな方におすすめ |
| 綿(コットン) | ◎ | ◎ | ○ | 肌触り・コスパ重視。最もスタンダードな選択 |
| 超長綿(特上綿) | ◎+ | ◎+ | ◎ | 最高品質を求める方。高価だが長持ちで肌触り最高 |
| ポリエステル混 | ○ | △ | ◎ | 洗濯頻度が高い・コスト重視の方。蒸れやすい点に注意 |
| シルク(絹) | ◎+ | ◎ | △ | 敏感肌・最高の寝心地を求める方。デリケートで扱いに注意 |
綿(コットン)
最もスタンダードな素材です。吸湿性・放湿性に優れており、寝汗をかいても素早く吸収してくれます。耐久性も高く、洗濯にも比較的強いため長期間使いやすい素材です。羽毛布団の側生地として最も広く使われています。
超長綿(ちょうちょうめん)
超長綿とはファイバーの長さが34mm以上の高品質な綿の総称です。繊維が細く長いため糸の強度が高く、密度の高い生地を作れます。その結果、羽毛が飛び出しにくく、肌触りが非常に滑らかになります。世界三大綿のひとつとされるエジプト綿(ギザ綿)やスーピマコットンが代表的です。
ポリエステル混
綿とポリエステルを混紡した素材です。価格が安く、洗濯機で洗いやすいため扱いやすいメリットがあります。一方で吸湿性・放湿性が低いため、夜中に蒸れを感じやすく、睡眠の質が下がる場合があります。春秋用の合い掛け布団や、洗濯頻度の高い方向けの布団に使われることが多いです。
シルク(絹)
シルクは天然繊維の中で最も細く、吸湿性と保温性のバランスが優れています。肌への刺激が少なく、敏感肌の方にも適しています。ただし水に弱く、洗濯には専門クリーニングが必要な場合が多いため、取り扱いに注意が必要です。
高級布団をお探しの方は以下をご覧ください。
関連記事:高級布団一覧
番手(ばんて)とは何か
番手とは綿糸の太さ・細さを表す単位です。数字が大きいほど糸が細くなります。側生地に使う糸が細いほど、より高密度な生地を作ることができ、羽毛の飛び出しを防ぎながら柔らかい肌触りを実現できます。
| 番手 | 糸の特徴 | 用途・品質の目安 |
| 40番手 | やや太い | 一般的な綿布団に使用。コスパ重視 |
| 60番手 | 中程度 | 標準的な羽毛布団。品質と価格のバランスが良い |
| 80番手 | 細い | 上位グレード。肌触りが良く羽毛が飛び出しにくい |
| 100番手 | 非常に細い | 最高品質。超長綿に多い。滑らかさが際立つ |
羽毛布団の側生地として品質を重視するなら80番手以上を選ぶことをおすすめします。100番手は最高級品に使われる素材で、羽毛の飛び出しが非常に少なく、肌触りがシルクのように滑らかです。
綿の細さ(番手)の特徴
羽毛布団の側生地には綿が向いていると紹介しましたが、綿100%の側生地を選択しておけば必ずしも間違いないとは限りません。注目したいのが「何番手で作られているのか?」についてです。
番手とは、繊維の細さを表す単位のことです。例えば、10番手の綿と比較すると、100番手の綿は非常に細く、数字が大きいほど滑らかでやさしい手触りになります。ここでは、100~10番手の特徴について紹介します。
100番手
100番手は非常に細い糸です。高級な羽毛布団の側生地に使用されることも多いです。
細い糸を使用する形になるため、できるだけ軽く、最高級の側生地を選択したいと考えているのであれば、100番手のものを選択すると良いでしょう。
なお、100番手の側生地は日本製のものが多いといえます。
80番手
100番手と同じく高級な羽毛布団に使用されることも多いのが、80番手です。日本製のものが多く、きめ細やかな特徴を持っています。
80番手~100番手はワイシャツなどに使われている綿糸なので、ワイシャツを想像すれば大体のイメージがつかめるでしょう。
100番手ほどではないものの高級な側生地を求めているのであれば、80番手がおすすめです。
60番手
60番手で作られた側生地は、さらっとした肌触りが特徴的です。100番手、80番手と比較すると糸の太さはありますが、それでも高品質な商品に使われている太さです。
価格面にもこだわりながら良質な側生地で作られたものを選択したい場合は、60番手あたりを検討してみると良いでしょう。
40番手
40番手は、お手ごろ価格で購入しやすい羽毛布団の側生地として使われていることが多いです。
単純に計算すると80番手の2倍の太さということになります。そのため、少しゴワつきを感じることも多いです。
10~20番手
10~20番手ともなると、高品質な羽毛布団の側生地として使われることはほぼなくなります。
例えば、デニムの生地などは10番手の糸で織られていることが多いため、厚さのある生地だとイメージできるでしょう。
羽毛がデニム生地に包まれていることを想像してみるとわかるように、羽毛布団の側生地として使用するのに向いているとはいえません。
羽毛布団の側生地に使用される超長綿
品質の良い綿に注目したいと考えた際、注目したいのが「超長綿(ちょうちょうめん)」と呼ばれる種類の綿です。
超長綿は、私たち表参道布団店の商品にも使用されており、高品質なことで知られているものです。
超長綿の特徴などについて紹介します。
超長綿
超長綿とは、非常に長い繊維のことであり、その長さは35mm以上もあります。綿は、繊維の長さがどれくらいなのかによって3つに分類されています。
21mm以下のものは「短繊維綿」、21~28mmのものは「中繊維綿」、28mm以上のものは「長繊維綿」です。
超長綿は35mm以上もあるので、長繊維綿の中でも非常に長い繊維であることがわかります。
生産地
超長綿とは35mm以上の長さを持つ綿の総称であり、いくつかの種類があります。
例えば「海島綿(かいとうめん)」はカリブ海や西インド諸島で生産されている種類の超長綿です。
カリビアンコットンとも呼ばれるもので、発色性、染色性にも優れています。
エジプトにあるナイル川のデルタ地帯で栽培されている「ギザ綿」も超長綿の一つです。品質の高さで知られており、超長綿の中でも非常に希少性が高い種類といえます。
インド南部で生産されているのが「インド超長綿」です。スビンという種類が有名で、シルクのような手触りを持ちます。
「新疆(しんきょう)綿」は中国にある新疆ウィグル自治区で生産されている超長綿です。超長綿の中では数が多く、流通している種類といえます。
他にもアメリカ南西部やペルーで生産されている「ピマ・コットン」や、南西部のアリゾナ州ピーマ郡で生産される「スーピマコットン」などが代表的です。
超長綿の中でもどの種類に該当するのかによって細かい部分での特徴が変わります。
特徴
超長綿を使用した生地は肌触りが良く、まるでシルクのような光沢を持ちます。
なんといっても最大の特徴は希少性の高さです。地球上にある綿花のうち、約5%しか生産できないとされているので、いかに希少性が高いか分かるでしょう。
また、強度も併せ持っています。肌触りが良く強度もあり、さらには吸湿性や放湿性にも優れているので、羽毛布団の側生地としても適している素材です。軽さもあるので、羽毛布団の大きな魅力の一つである軽さを損なうこともありません。
超長綿は、品質が非常に高く、高品質な羽毛布団とそれに合った側生地を選択したいと考えている方におすすめです。側生地を選ぶ際には綿の番手と、超長綿が使われているかに注目してみてください。
側生地の織り方の種類と特徴
同じ素材・番手の糸を使っていても、織り方によって生地の特性は大きく変わります。主な3種類の特徴を比較します。
| 織り方 | 光沢感 | 肌触り | 特徴・向いている人 |
| 平織(ひらおり) | なし(マット) | さらっとしている | 丈夫で羽毛が出にくい。実用性重視の方。コスパ良好 |
| ツイル(斜文織) | わずかにあり | しなやか | 平織より柔らかく光沢がある。バランスを求める方 |
| サテン(朱子織) | あり(光沢感) | なめらか・滑らか | 最高の肌触り。高級感あり。敏感肌の方・最高品質を求める方 |
平織(ひらおり)
縦糸と横糸を1本ずつ交互に組む最もシンプルな織り方です。構造がシンプルなため生地が丈夫で、羽毛が飛び出しにくいという特徴があります。光沢がなくマットな質感で、コスパの良い布団に多く使われています。
ツイル(斜文織)
斜めの畝(うね)が特徴的な織り方です。平織より柔軟性があり、しなやかな生地になります。光沢感も適度にあり、平織とサテンの中間的な特性を持っています。
サテン(朱子織)
縦糸が表面に長く出ている織り方で、なめらかで光沢のある生地になります。肌触りが最も良く、高級感があります。ただし耐久性は平織より低いため、布団カバーをしっかりかけて使用することをおすすめします。
高級布団をお探しの方は以下をご覧ください。
関連記事:高級布団一覧
よくある質問
Q1. 側生地(がわきじ)とは何ですか?
- 羽毛布団の外側の生地のことです。中の羽毛を包んでいる布で、肌触り・保温性・通気性・羽毛の飛び出し防止を決める重要なパーツです。同じ羽毛を使っていても側生地が違うと寝心地は大きく変わります。
Q2. 側生地はどの素材を選べばいいですか?
- 肌触りと吸湿性を重視するなら綿100%(特に超長綿)が最もおすすめです。洗いやすさ・コスパを優先するならポリエステル混も選択肢ですが、蒸れやすいため長期使用にはやや不向きです。敏感肌の方や最高の寝心地を求める方にはシルクが向いています。
Q3. 番手(ばんて)とは何ですか?
- 綿糸の細さを表す数値です。数字が大きいほど糸が細く、より密度の高い生地になります。60番手以上が品質の目安で、80〜100番手は最高品質クラスです。番手が高いほど羽毛が飛び出しにくく、肌触りも滑らかになります。
Q4. サテン生地の布団は洗えますか?
- 洗濯表示を確認してください。サテン生地は光沢のある繊細な生地のため、手洗いまたはクリーニング推奨のものが多いです。洗濯機可能な場合も、ネット使用・おしゃれ着コース・30℃以下のぬるま湯での洗濯が基本です。
側生地は布団の品質を左右する重要なポイント
側生地について特徴やポイントを紹介しました。品質の良い羽毛布団は、羽毛の品質が良いのはもちろんのこと、側生地にもこだわっています。
羽毛布団選びをする際はぜひ側生地にも注目してみてください。
「Clean Cycle Down」はシルクの様に輝く 綿100%ダウンを包む生地はコットンの宝石と謳われるインド産超長綿グランニュゼサテン120番手と、60番手サテンの2種類。軽くて吸収性に優れ、やさしい肌触りでシルクのような美しい光沢と独特の風合いを持っています。
最高品質の商品「プレミアムRDS Down」は最高級超長綿グランリシューを使用。
抗菌防臭防ダニ加工を施しております。
国内最高品質に加え洗練されたデザインで室内インテリアとも調和する羽毛布団を探している方は、ぜひ「表参道布団店の商品」をご覧ください。
| 関連記事 |








