羽毛布団に使われる羽毛の産地・特徴は? こだわるべきポイント
羽毛布団の購入を検討している方の中には、安さではなく品質にこだわって選びたいと考えている方もいるでしょう。品質を左右するポイントはいろいろありますが、重要なのが羽毛自体の品質です。例えば、産地による品質の違いが気になっている方もいるはずです。
そこで「羽毛の代表的な産地や、産地によって何が違うか知りたい」と考えている方のため、特徴や高品質な羽毛布団で選択されることが多い羽毛の産地を紹介します。
この記事を読むことによって産地による羽毛の違いがわかるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
主な羽毛の産地
主な羽毛の産地は、アジア地方、ロシアやカナダ、ヨーロッパ地方などです。それぞれの産地にはどういった特徴があるのかから解説します。
台湾や中国のアジア地方
台湾や中国といったアジア地方を産地とする羽毛を使った羽毛布団は、日本でも広く流通しています。安価であり、シェア率も高いのが大きな特徴です。
ただ、アジア地方を産地とする羽毛は品質よりも安さを追求しているといえます。そのため、向いているのは「安くて手軽に購入できる羽毛布団を選びたい」と考える方です。
コストを抑えて生産・採取された羽毛は、保湿力の低さや臭いの問題が見られることもあります。
ロシアやカナダの高緯度な地域
ロシアやカナダは高緯度にあることから、寒い地域といえます。この地域に生息する水鳥は、寒さから身を守るため、保湿性の高い羽毛を備えるのが特徴です。
そのため、ロシアやカナダを産地とする羽毛で作られた羽毛布団は軽さと暖かさの両方に優れているといえます。
ポーランドやハンガリーなどのヨーロッパ地方
品質の高い羽毛の産地を知りたい方に注目して欲しいのが、ポーランドやハンガリーなどのヨーロッパ地方です。
ポーランドやハンガリーは、国家事業として羽毛産業に力を入れています。そのため、非常に品質にこだわっているといえるでしょう。
高緯度に位置する国でもあるため、羽毛の保湿性も高いです。
高品質な羽毛布団を選択したいと考えているのであれば、ポーランドやハンガリーなどのヨーロッパ地方を産地とする羽毛が使われているものを選択してみてはいかがでしょうか。
高級布団をお探しの方は以下をご覧ください。
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羽毛の産地よりも、羽毛の品質にこだわるべき
羽毛の産地に着目するのも良いのですが、それよりも重視したいのは羽毛の品質に関することです。
例えば、台湾や中国のアジア地方では品質よりも低価格であることを重視していると紹介しましたが、もちろん中には品質を追及しているものもあります。
反対に、ヨーロッパ地方を産地とする羽毛であれば必ずしも高品質とは言い切れません。
産地のみを重視して選択してしまうと、羽毛布団の正しい品質が見極められない可能性があります。
高品質羽毛布団の特徴
高品質な羽毛布団を選択しようと考えた際、どのようなことに注目すればよいのでしょうか。見極めのポイントとしては、以下の3つに注目してみてください。
マザーグースを使用している
マザーグースとは、2~6年間といった長期化に渡って飼育された親鳥のことをいいます。比較的若い鳥であるレギュラーグースと比較すると羽毛が成熟しており、耐久性も高いのが特徴です。
長く使用できる長寿命の羽毛布団を選択したいと考えている方も、マザーグースの羽毛を使用した製品を検討すると良いでしょう。
1つひとつの羽毛が大きくたくさんの空気を含むことができるので、マザーグースの羽毛を使用した羽毛布団は高品質といえます。
関連記事:マザーグースの羽毛布団の魅力や選ぶ際のポイントを解説
ダウンパワー(dp)の数値が高い
ダウンパワーとは、羽毛布団のかさ高性を指すものです。品質とも深く関わっており、羽毛布団の暖かさと軽さを示す一つの指標でもあります。
そのため、ダウンパワーが高いものは高品質です。目安としては、400dp以上のものを選択すると良いでしょう。
関連記事:高品質な羽毛布団選びに欠かせないダウンパワーとは?
ゴールドラベルの認証を受けている
高品質な羽毛布団の選び方として、とてもわかりやすいのが「ゴールドラベル」がついている製品を選択することです。
ゴールドラベルとは、多くの羽毛布団メーカーが加入している日本羽毛製品協同組合が発行している品質推奨ラベルのことをいいます。
ゴールドラベルは4種類あり、認証を受けるためには以下の条件を満たさなければなりません。
ダウンパワー | ダウンの混率 | 清浄度 | 酸素計数 | |
プレミアムゴールドラベル | 440dp以上 | 93%以上 | 1000mm以上 | 4.8mg以下 |
ロイヤルゴールドラベル | 400dp以上 | 90%以上 | 1000mm以上 | 4.8mg以下 |
エクセルゴールドラベル | 350dp以上 | 80%以上 | 500mm以上 | 4.8mg以下 |
ニューゴールドラベル | 300dp以上 | 50%以上 | 500mm以上 | 4.8mg以下 |
参考:日本羽毛製品協同組合:羽毛ふとんの品質推奨ラベル「ゴールドラベル」
4つの分類でいうと、プレミアムゴールドラベルが最も高品質となります。
関連記事:羽毛布団のランクはラベルで見分けられる?ラベルごとの品質を解説
表参道布団店の羽毛品質について
私たち表参道布団店で販売している羽毛布団は、品質にこだわり抜いています。輸入、洗浄、検査それぞれで最高品質を目指し、以下のように取り組んでいます。
輸入
私たちが取り扱っているグースの商品は、産地として品質が高いことで知られているポーランドの農場から輸入したものです。農場からの直接輸入ではなく、世界の羽毛商社で唯一株式公開している台湾の企業を輸入代理店とし、ポーランドとの交渉をして仕入れています。
洗浄
落としきれない洗剤の残りカスなどを落とすために依頼しているのが、山梨の白州にある洗浄工場です。
国内の他の洗浄工場よりコストはかかりますが、白州の井戸水で徹底的に洗い上げることにより、ダウンパワーが増すほか、臭いなども取り除くことが可能です。
検査
洗浄後に検査を依頼するのが、社団法人日本繊維センターです。第三機関で詳細な検査を行っています。
このように各工程を徹底することにより、最高の羽毛布団の提供と品質の証明につなげています。
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産地と羽毛の品質の両方にこだわることが重要
いかがだったでしょうか。羽毛布団に使われている羽毛の主な産地や、産地ごとの特徴などについて紹介しました。
確かに低品質な産地もありますが、それよりも重視したいのが羽毛の品質です。
私たち表参道布団店で取り扱っている「プレミアム RDS Down」は、ポーランド産のプレミアムマザーグースを使用した羽毛布団です。
ダウンパワー450㎤/gの高品質な羽毛を使用しているほか、RDSの厳しい認証試験をクリアしたクリーンで動物にも環境にも優しい羽毛の調達を実現しているので、ぜひ「表参道布団店の商品」をご覧ください。